イーサリアムが仮想通貨として優れているポイントとは
イーサリアム
ビットコインに次いで注目されている仮想通貨が、イーサリアムです。知名度、時価総額ともに業界ナンバー2の仮想通貨です。どういったポイントが優れているのでしょうか。
イーサリアムはビットコイン同様に、ブロックチェーン技術を使用した仮想通貨です。最大の特長は、スマートコントラクトという仕組みを使っていることです。
スマートコントラクトはブロックチェーン上で取引記録だけでなく、契約内容まで自動で実行し記録できる仕組みです。この仕組みを利用すると、あらかじめ定められた契約を第三者が介入することなく履行することができます。
イーサリアムの特長
イメージとしては自動販売機がわかりやすいでしょう。自動販売機は利用者がお金を投入する、欲しいジュースのボタンを押す、ジュースが提供される、という流れで利用できます。そこに第三者は介在していません。
イーサリアムのこの技術を応用して新しく開発されたのが、Ujo musicという音楽配信サービスです。利用者が選択したコンテンツを、商品代金を支払うという契約条件が履行された場合に限り提供する、というプログラムが自動で実行される仕組みになっているのです。
そして支払われた代金は契約内容に基づいて、アーティストや関係者に配分されることになります。この仕組みにより、配信サービスの提供者は特定のプラットフォームに対する手数料を払う必要がなくなるというメリットがあります。
ブロックチェーン上でプログラムを自動実行することによりプロセスを簡素化できるというのが、スマートコントラクトの画期的な部分です。将来的に様々なビジネスモデルを革新する可能性を秘めているのです。
またイーサリアムはビットコイン同様にマイニングによって新規発行されますが、その上限数は決められていません。ひとつ異なるのは、ビットコインの承認基準がプルーフ・オブ・ワーク(PoW)であるのに対し、イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)であるという点です。
PoWでは承認基準が計算問題を解く早さのため計算力がモノをいいますが、PoSではコインを所持している年数に応じて報酬が得られる仕組みになっています。
これにより、マイニング作業の極端な独占を防げているのです。これもイーサリアムの特長のひとつといえるでしょう。
2017年2月に発足したイーサリアム連合という組織があります。これは、イーサリアムの業界標準仕様を定める目的で発足したものです。
イーサリアム連合には名だたる大企業約30社が参加しており、その関心の高さや期待度、将来性を表しているといえるでしょう。今後もイーサリアムの技術に注目する企業は増えていくと予想されています。