仮想通貨の中でも急成長を続けるリップルの特長とは
リップル
イーサリアムとともにビットコインを猛追する仮想通貨が、時価総額ランキングで3位に位置するリップルです。近年特に急成長を遂げ、初期からは一時300倍以上の価格急騰を見せるまでになりました。
非常に高い将来性をもち、今も投資家達の熱い視線を集め続けているのがリップルという仮想通貨なのです。
2004年にカナダの開発者によって誕生したリップルは、ビットコイン同様にブロックチェーン技術を利用した仮想通貨です。ビットコインと大きく異なるのは、改竄の防止にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ではなく、独自開発のプルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)を使用している点です。
PoWは計算コストが非常に高いために改竄が難しいという一方で、処理時間がかかるというデメリットがありました。PoCではバリデーターと呼ばれる承認者による投票で承認手続きを行うことにより、計算コストを極端に下げています。
これによりビットコインの致命的な弱点であるスケーラビリティ問題を克服し、処理速度を大幅にアップさせています。
ビットコインでは平均10分、イーサリアムでも約2分程度かかっていた処理を、リップルではほんの数秒で行うことができます。この驚異的な処理速度により、秒間1,000件から3,000件の処理を実現しているのです。
リップルの特長
この特長は送金処理、特に海外への銀行送金などの手続きにおいて強みを発揮します。送金手数料が安いのも特長のひとつで、送金金額がいくらであっても手数料は1円もかかりません。
そのためリップルは通貨間の仲介にも使うことができ、ブリッジ通貨としての性能も高いことがわかります。
ブロックチェーンにおいて承認を行うバリデーターはリップル社の管理サーバーによって選別されていることから、リップルは中央集権であるともいわれます。非中央集権であるビットコインなどとは違い、これもリップルの特色のひとつといえます。
送金業務の一端を担う存在になる可能性のある通貨だけに、銀行業界からも注目されています。2017年12月には日韓の大手銀行間でリップルを使った送金実験が行われるなど、実用化へ向けた取り組みも急ピッチで進んでいます。
また大手企業も次々にリップルと提携を結んでおり、そうした発表のたびに価格は上昇しています。リップルのもつ市場での優位性を評価しての提携とみることができます。リップルの技術が実用化されるようになれば価格はますます上がっていくでしょう。