ドルコスト平均法で仮想通貨への投資は成功できる？
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法は購入単価を平均化するための仕組みです。株式や投資信託といったものへ投資を行う際の手堅い手法のひとつとして知られています。仮想通貨への投資でも使える手法なのでしょうか。
ドルコスト平均法は毎月決まった額で機械的に買い付けを行う方法で、価格変動によるリスクを最小限に抑える積立投資の一種です。
価格が上昇した場合は買える枚数が少なくなるため高値づかみを防ぐことができ、下落した場合は枚数を多く買えるために平均単価を下げることができます。
このようにどちらの局面もプラスと捉えることができるため、安定した価格で継続的に購入できるというメリットがあります。ドルコスト平均法ではある程度長めのスパンで投資を行うことになります。
そのため短期の値動きにそこまで一喜一憂せずにすむ一方で、意識せずにいると変化に鈍感になるというリスクもはらんでいます。
ドルコスト平均法では購入単価を平均化できることから、相場がある程度右肩上がりで推移したときには利益を出しやすい方法です。逆に右肩下がりで回復が見込めない場合には厳しい戦いになるでしょう。
仮想通貨への投資でドルコスト平均法を使う
仮想通貨への投資でもこのドルコスト平均法を使うことは可能です。仮想通貨は特に買い時を見極めるのが難しいといわれています。
そのためドルコスト平均法を使って安定した買い付けを目指すという手は有効なものになり得ます。一部の取引所ではこうした積立購入にも対応しています。
ただし仮想通貨の場合はその値動きの荒さから、購入単価のバラつきは株式や投資信託以上に激しいものになるでしょう。価格の変動によるダメージをなるべく減らすために、ある程度中長期で相場を捉える必要があります。
また特に積立購入などの設定を利用して買い付けを自動化している場合は情勢の変化にも注意を払いましょう。
下落が続き好転しそうにない状況では早めに手を打つ必要があるため、定期的に値動きをチェックしておく必要があります。場合によっては積立からの買い付けを中止することも検討しなければなりません。
ドルコスト平均法以外にもいえることですが、予定どおり購入が推移した場合は購入の終了時期もしっかりと守ることが大切です。ここをしっかり意識しておかないと、購入プランが終了したにも関わらずさらに資金を投入してしまうといった悪循環に陥る恐れがあります。
ドルコスト平均法はどちらかというと安定を目指すタイプの投資方法です。仮想通貨への投資でこの手法を使用する場合は特にしっかりとプランを立て実行しましょう。