仮想通貨のレンディングとは?メリットとリスクを確認
仮想通貨のレンディング
仮想通貨で定期収入を得る方法のひとつに、レンディングがあります。レンディングとは、取引所にコインを貸し出して利息を得る方法です。
比較的安定して継続的な収入を得られるメリットがありますが、リスクもないわけではありません。
かつては銀行預金も立派な資産運用のひとつでした。バブル期など、定期預金の年利率が6パーセント、普通預金でも2パーセントという高金利の時代もあったのです。
10年間銀行に預けておくと貯金が倍になった、という話もめずらしくありませんでした。ところが2018年1月現在では定期預金の平均年利率は約0.11パーセントから0.018パーセント、普通預金の平均年利率は0.001パーセントにまで落ち込んでいます。
バブル期に比べるとまさに雀の涙です。そのため多くの人が別の道に資産運用の手段を求めることになりました。仮想通貨のレンディングは、銀行預金に代わる手段としても注目されています。
利率設定
利率設定を見てみましょう。国内の大手取引所では利率を貸し出す期間によって変えています。期間が30日間だと年利換算で2パーセント、90日間だと3パーセントと、期間が長くなるほど利率が高まる形です。
365日間の貸し出しでは最大利率の5パーセントになります。海外の取引所では数日の貸し出し期間でもこの年利換算5パーセントを超えるというところもあります。ただし需要や状況によってこの利率は変更になる可能性もあります。
また貸し出し期間中にコインの価格が下がることも想定しておかなくてはいけません。満期を迎えたときに元より価格が落ち込んでいると、いくら年利がよくても旨味がなくなります。
そして貸し出し期間中はコインが拘束されて動かせなくなるという制約もあるため、いくら価格が下がっても売ることはできません。仮にハードフォークが実施されコインが分裂した場合に貸し出している分がどうなるかなど、不明な点もあります。
もちろん取引所自体の経営が破綻した場合も補償はありません。仮想通貨の市場はまだまだ先が見えないので、万が一を考えるとあまり長期間貸し出すというのはやめておいたほうが無難かもしれません。
様々なリスクはありますが、年利3パーセント前後というのはそれなりに魅力的な数字です。はじめはビットコインのみの取り扱いということでしたが、徐々にアルトコインも対応されています。分散投資の一環としてまずは短期から試してみてはいかがでしょうか。