仮想通貨は国際情勢の影響を受けにくいのは本当なのか
仮想通貨と国際情勢
仮想通貨へ投資をしていると、そのチャートが今後どう動くかという点がかなり気になるようになります。値動きを敏感に察知するには、さまざまな動向をチェックしなくてはなりません。
仮想通貨は国際情勢には影響を受けにくいともいわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。
経済の状況と通貨の値動きには密接な関係があります。特に株式や投資信託、為替といった取引では日本円やアメリカドルといった法定通貨を扱うために、国際情勢の影響がとても大きいといわれています。
その国の経済の状況だけでなく、国際間の摩擦などによっても通貨の価値は大きく変動するのです。過去のチャートを見てもそれは一目瞭然でしょう。
一方仮想通貨は法定通貨ではありません。その信用は利用者間に委ねられている状態で、万一その通貨の価値が急落するようなことがあっても補償してくれる機関はどこにもありません。
仮想通貨ブームが爆発して日本経済にも影響を与えるまでになり、諸問題に関連して公的機関も対応を迫られています。しかしここまでの金融庁、財務省といった公的機関の対応が、どこか冷めた目線で行われているような感覚をもった人も多いのではないでしょうか。
法定通貨に比べると仮想通貨の価値はまだ流動的で生活の基盤を支えるものとはいえません。現段階ではむしろ経済を混乱させるものとして捉えられているのかもしれません。海外政府の中には、仮想通貨をねずみ講であるとして警告を発しているところさえあるのです。
日本経済、世界経済、国際情勢は知っておくべき情報
しかし逆に仮想通貨が国際情勢においても無視できない存在になってきたのも事実です。今後もアメリカ大統領関連のニュースや北朝鮮問題など、世界的に目の離せない問題がたくさんあります。
それらの展開次第では仮想通貨も大きく値が動くことになるでしょう。世界各国でも仮想通貨の開発が拡がりを見せています。また円高やドル安などの影響により、リスク回避の流れとして資金が仮想通貨へ流れるといったことも予想されるのです。
たしかに仮想通貨が国際情勢から受ける影響は、まだ法定通貨の場合ほどダイレクトなものではないかもしれません。しかし無視できるほど小さいものでもないのは確かです。
基本的にはある程度つられて動くと思っていたほうがよいでしょう。日本経済、世界経済、そして国際情勢の動向は投資をするうえで必ず知っておくべき情報なのです。値動きを正確に予測するために、チェックを怠らないようにしましょう。