資産形成は可能?仮想通貨への投資は現実的な方法なのか
資産運用
資産運用の一手段として、仮想通貨への投資を検討する人が増えています。
すでに実際に投資を行っている人もいますが、果たして現実的な投資方法といえるのでしょうか。現状から分析してみましょう。
かつてのバブル期とは違いこの不景気な現代では、銀行預金は金利が低過ぎて資産運用の手段にはなり得ません。代わりに株式や投資信託、FXといったものへの投資が広く行われるようになりました。
いま新しい選択肢になっているのが、仮想通貨です。何しろたった1年で数十倍から数百倍にまで急騰した実績のある材料です。そこに夢を見ないではいられないのが、人情というものでしょう。
仮想通貨には一部の例外を除いて配当金や分配金といった定期収入がないため、価格変動による値上がり益を主な目的として投資することになります。かつてのビットコインのように大幅な値上がりが期待できる一方で、不安要素もあります。
不安要素
不安要素に挙げられるのは市場の不安定さと、制度上の問題です。
仮想通貨はまだ投資の世界では産声をあげたばかりです。実用面でも日々試行錯誤を繰り返しながら進んでいる状態なので、その価値は大きく揺れ動いているのです。
華々しくデビューし急騰を見せたビットコインの価格は、その後も乱高下を繰り返しています。仮想通貨には株価のようにストップ高、ストップ安といった値幅制限もありません。
値幅制限は証券取引所が適正な株価を形成するため、また投資家を不測の事態から保護するために定められたものです。仮想通貨はこういった制度がまだ十分でないため、投資した資産を大きく減らすリスクは株式投資以上に大きいといえるでしょう。
また各取引所のサイトもセキュリティが甘い部分があり、ハッカーに狙われるなどの問題も起きています。
仮想通貨での資産形成を考えている場合はこうした不安要素をよく認識したうえで、各仮想通貨についてよく調べることが大切です。一口に仮想通貨といってもたくさんの種類があり、それぞれが個性を持っています。
打ち出している特色をよく吟味していくと、具体的なビジョンが見えてくるものもあるでしょう。一部の熱心な投資家の中には、株式以上に確実な投資として仮想通貨を捉えている人もいるのです。
どの仮想通貨に将来性があるのか、どれくらい投資すればどれくらいの利益が見込めるのかなど、慎重に見極めましょう。その上で投資を行えば、仮想通貨の投資は十分に現実的なものになり得ます。システムや法整備などの環境もやがては整い、市場も安定してくるでしょう。